第113回 看護師国家試験 午後 問40 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

午前8時から24時間蓄尿を開始することになった。蓄尿の方法で正しいのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 24時間蓄尿では、開始時の尿は捨て、終了時の尿は蓄尿する。

24時間蓄尿は、一定期間に排泄された尿の総量や成分を測定する検査である。開始時刻(午前8時)にまず完全に排尿して膀胱を空にし、その尿は捨てる。以後24時間の尿はすべて溜め、終了時刻(翌日午前8時)にも排尿して、その尿を最後に蓄尿する。 つまり「始めの尿は捨て、終わりの尿は溜める」のが原則である。

こうすることで、測定の対象を「24時間に生成された尿」にそろえられる。 容器は滅菌でなくてよく、途中の尿だけを取るやり方(中間尿)とも別物である。

中間尿とは

出はじめの尿を捨て、途中の尿だけをとる方法。尿道の出口にいる菌が混じりにくいので、尿の細菌検査に使う。

  • 1

    滅菌容器に蓄尿する。不正解

    蓄尿容器は滅菌である必要はなく、検査項目に応じて指定された容器・保存方法を用いる。

  • 2

    開始日の午前8時の尿は蓄尿する。不正解

    開始日午前8時の尿は膀胱を空にするため捨て、蓄尿には含めない。

  • 3

    終了日の午前8時の尿は蓄尿する。正解

    終了日午前8時に排尿した尿は最後の尿として蓄尿に含める。

  • 4

    排尿のたびに中間尿を採取して蓄尿する。不正解

    全量を蓄尿するのが原則で、中間尿の採取は細菌検査の採尿法であり蓄尿とは異なる。

📚 ここも一緒におさえておこう

採尿方法ごとの目的と、24時間蓄尿の手順を確認する。

  • 蓄尿は排尿ごとに全量を容器に入れ、冷暗所(または冷蔵)で保存する。防腐剤の使用などは検査項目ごとの指示に従う
  • クレアチニンクリアランスや1日尿蛋白量・1日尿中ナトリウム量の測定には24時間蓄尿が必要
主な採尿方法と用途
方法用途
早朝第一尿起床直後の濃縮された尿。尿蛋白や尿沈渣の検出に適する
中間尿外陰部の常在菌の混入を避ける。尿培養・尿沈渣
24時間蓄尿1日尿量、クレアチニンクリアランス、1日尿蛋白・電解質・ホルモン排泄量
カテーテル採尿自排尿が困難な場合や無菌的検体が必要な場合

参考: 24時間蓄尿の標準的手順

出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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