第113回 看護師国家試験 午後 問10 解説
📝 問題
令和2年(2020年)の人口動態統計における合計特殊出生率に最も近いのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 令和2年(2020年)の合計特殊出生率は1.33であり、1.3が最も近い。
合計特殊出生率は、1人の女性が生涯に産む子どもの数の目安を示す指標である。令和2年(2020年)は1.33で、1.3が最も近い。人口を維持するのに必要な水準(人口置換水準)は約2.07とされ、日本は長期にわたりこれを大きく下回っている。
国試では合計特殊出生率の概数が頻出する。低下が続き、令和6年(2024年)は1.15となった。設問年の1.33と、人口置換水準約2.07を下回り続けているという文脈をセットで理解しておくとよい。
- 1
0.8不正解
0.8は実際の値より低すぎる。
- 2
1.3正解
令和2年の合計特殊出生率は1.33で、1.3が最も近い。
- 3
1.8不正解
1.8は1990年代以前の水準に近く、近年の値としては高すぎる。
- 4
2.3不正解
2.3は人口置換水準を上回る値で、現在の日本の実態とかけ離れている。
📚 国試でよく狙われるところ
設問年の値と、直近の低下傾向を分けて確認する。
- 令和2年の出生数は84万人台で当時の過去最少を更新した
- 1989年の1.57ショックを契機にエンゼルプランなど少子化対策が本格化した
- 合計特殊出生率は令和5年(2023年)1.20、令和6年(2024年)1.15で、令和6年は9年連続で低下し、過去最低を更新した
| 指標 | 意味 |
|---|---|
| 合計特殊出生率 | 15〜49歳の女性の年齢別出生率の合計。1人の女性が生涯に産む子の数に相当 |
| 総再生産率 | 合計特殊出生率のうち女児だけを数えたもの |
| 純再生産率 | 総再生産率に母親世代の死亡を考慮したもの。1.0が人口置換水準 |
| 粗出生率 | 人口千対の出生数 |
参考: 厚生労働省「令和2年人口動態統計」/厚生労働省「令和6年(2024年)人口動態統計(確定数)の概況」
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について