第113回 看護師国家試験 午前 問78 解説
📝 問題
出生後の成長で、最も早く成人の大きさに達するのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 脳は神経系型として乳幼児期に急速に発育し、最も早く成人の大きさに達する。
スキャモンの発育曲線では、器官の発育パターンが神経系型・一般型・リンパ系型・生殖器型の4つに分けられる。神経系型に属する脳は乳幼児期に急速に発育し、他の器官に先んじて早期に成人の大きさに達する。
肺・肝臓・心臓・脊柱はいずれも一般型に属し、脳より完成が遅い。4つの型と代表的な器官を対応づけて覚えておく。
- 1
脳正解
脳は神経系型で乳幼児期に急速に発育し、最も早く成人の大きさに達する。
- 2
肺不正解
肺は一般型に属し、脳より発育の完成は遅い。
- 3
肝臓不正解
肝臓は一般型に属し、脳のような早期完成は示さない。
- 4
心臓不正解
心臓は一般型に属し、思春期にも急伸するなど成人値への到達は脳より遅い。
- 5
脊柱不正解
脊柱は一般型に属し、二峰性の発育を示しながら緩やかに成人値へ近づく。
📚 国試でよく狙われるところ
乳幼児期の発育は、いつ何がどれだけ大きくなるかという目安が、そのまま数字で問われる。
- 体重は生後3〜4か月で出生時の約2倍、1年で約3倍。身長は1年で約1.5倍になる。
- 大泉門は1歳から1歳6か月ころに閉鎖する(小泉門は生後まもなく閉鎖)。
| 型 | 代表的な器官 | 発育の特徴 |
|---|---|---|
| 神経系型 | 脳・脊髄・頭囲・感覚器 | 乳幼児期に急速に発育し、4〜6歳で成人の約90%に達する |
| 一般型 | 身長・体重、呼吸器・消化器・腎・心臓・筋・骨格 | 乳幼児期と思春期に急伸する二峰性(S字型) |
| リンパ系型 | 胸腺・扁桃・リンパ節 | 学童期(12歳前後)に成人値の約2倍まで達し、その後低下する |
| 生殖器型 | 精巣・卵巣・子宮 | 思春期以降に急激に発育する |
参考: スキャモンの発育曲線(発育の4型)
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について