第113回 看護師国家試験 午前 問38 解説
一般基礎看護学
📝 問題
成人男性への膀胱留置カテーテルの挿入で適切なのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 成人男性への膀胱留置カテーテルは、陰茎を頭側に向けて下腹部に固定する。
男性の膀胱留置カテーテルでは、留置後に陰茎を頭側(腹部側)に向け、カテーテルを下腹部に固定する。
陰茎を下向きにしたままだと、陰茎と陰嚢の境目にあたる陰茎陰嚢角部でカテーテルが尿道を内側から押し続ける。ここは尿道が曲がる部分で、圧迫が長引くと尿道の潰瘍や瘻孔につながる。頭側に向けて固定すればこの曲がりが伸び、一点に力がかからない。
男性尿道は約16〜20cm(女性は4〜6cm)と長い。尿の流出を確認したあと、さらに数cm進めてから固定用バルーンを膨らませる。
- 1
挿入時は腹圧をかけるように促す。不正解
挿入時に腹圧をかけると挿入を妨げる。力まないよう口呼吸を促す。
- 2
カテーテルを挿入する長さの目安は12〜14 cmである。不正解
男性尿道は約16〜20cmと長く、12〜14cmでは短すぎる。尿流出を確認しさらに進めてから固定する。
- 3
尿の流出の開始と同時に固定用バルーンを膨らませる。不正解
尿流出開始と同時にバルーンを膨らませると、尿道内で拡張し損傷を招く危険がある。
- 4
陰茎を頭側に向け、カテーテルを下腹部に固定する。正解
陰茎を頭側に向けカテーテルを下腹部に固定し、尿道の屈曲部の損傷を防ぐ。
📚 混同しやすいので注意
男性の尿道は長く2か所の生理的屈曲があるため、陰茎を挙上して屈曲を伸ばしながら挿入する。女性は尿道が短く、腟口との取り違えに注意する。
- 男性では陰茎を腹壁に対して約90度に持ち上げて挿入し、抵抗を感じたら約60度に倒して進める。
- バルーンは滅菌蒸留水で膨らませる(生理食塩水は結晶が析出しバルーンが抜けなくなることがある)。
- 留置後は蓄尿バッグを膀胱より低い位置に保ち、床につけない。回路は閉鎖式を保つ。
- 男性は陰茎を頭側に向けて下腹部に固定し、女性は大腿部に固定して尿道への牽引を避ける。
- カテーテル関連尿路感染を防ぐ最大のポイントは不要な留置をしない・早期に抜去すること。
参考: 膀胱留置カテーテルの挿入・管理の標準的手順
ClaudeによるAI生成を活用した解説です
出典:「第113回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について