第112回 看護師国家試験 午前 問21 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

オートクレーブによる滅菌法はどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ オートクレーブを用いる滅菌法は高圧蒸気滅菌である。

オートクレーブは高温・高圧の飽和水蒸気を用いて微生物を死滅させる装置で、その方法を高圧蒸気滅菌という。一般に121℃・約2気圧で一定時間処理し、鋼製器具やリネンなど耐熱・耐湿性のある物品の滅菌に広く用いられる。

国試では滅菌法の種類と適応が問われる。酸化エチレンガス滅菌は熱に弱い器材(内視鏡など)に用いる低温法、放射線滅菌はディスポーザブル製品の工業的滅菌、乾熱滅菌は乾いた高温での滅菌である。「オートクレーブ=高圧蒸気滅菌」を軸に、熱に弱い物は酸化エチレンガス滅菌や過酸化水素低温プラズマ滅菌、と覚えるとよい。

  • 1

    酸化エチレンガス滅菌不正解

    酸化エチレンガス滅菌は熱に弱い器材に用いる低温滅菌で、オートクレーブとは異なる。

  • 2

    高圧蒸気滅菌正解

    高圧蒸気滅菌はオートクレーブで高温高圧の飽和水蒸気を用いる滅菌法である。

  • 3

    放射線滅菌不正解

    放射線滅菌は主にディスポーザブル製品の工業的滅菌に用いられる。

  • 4

    乾熱滅菌不正解

    乾熱滅菌は乾いた高温で行う方法で、蒸気を用いるオートクレーブとは別である。

📚 国試でよく狙われるところ

滅菌法は、方法と適する物品の組み合わせで問われる。 消毒薬の水準とあわせて覚えておく。

  • 消毒薬は3つの水準に分かれる。高水準=グルタラール・過酢酸、中水準=次亜塩素酸ナトリウム・消毒用エタノール・ポビドンヨード、低水準=クロルヘキシジン・塩化ベンザルコニウム
  • 滅菌物は有効期限・包装の破損・滅菌インジケータ(滅菌の工程を通ったかを色の変化で示すテープやカード)を使用前に必ず確認する
主な滅菌法と適応
方法条件適する物品
高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)121℃・約20分/134℃・数分鋼製器具、リネン、ガラス器具など耐熱・耐湿性のあるもの
酸化エチレンガス〈EOG〉滅菌低温(50〜60℃)内視鏡、プラスチック製品。残留した有毒ガスを空気で飛ばすエアレーションが済むまで患者には使えない
過酸化水素低温プラズマ滅菌低温・短時間精密機器。紙・リネン・粉体には使えない
乾熱滅菌160〜180℃油脂、粉体、ガラス器具
放射線(ガンマ線)滅菌常温ディスポーザブル製品の工業的滅菌
濾過滅菌フィルター熱に弱い薬液

参考: 標準的な感染管理・滅菌消毒法の分類

出典:「第112回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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