第111回 看護師国家試験 午後 問76 解説
📝 問題
平成27年(2015年)時点での世界の三大感染症に入るのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 世界三大感染症は結核・マラリア・HIV/エイズであり、マラリアが該当する
世界の三大感染症とは、世界的に死亡・罹患の負担が大きい「結核」「マラリア」「HIV/エイズ」の3つを指す。選択肢のうちこれに該当するのはマラリアである。これらはグローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)の対策対象であり、開発途上国を中心に依然として大きな健康問題となっている。
ポリオ(急性灰白髄炎)は世界的な根絶計画が進み、多くの地域で排除された感染症。天然痘は1980年に世界保健機関(WHO〈ダブリューエイチオー〉)が世界根絶を宣言した、唯一根絶に成功した感染症である。麻疹は排除を目指す対象疾患だが三大感染症には含まれない。
覚え方: 「三大感染症=結核・マラリア・エイズ(けっ・マラ・エイズ)」。国試では三大感染症の顔ぶれと、天然痘(根絶済み)・ポリオ(根絶目前)との区別が問われる。グローバルファンドの対象という点も併せて押さえる。
排除とは
ある地域から病気の流行をなくすこと。地球上から病原体そのものが消える「根絶」とは違い、外から持ち込まれれば再び流行しうる。
- 1
ポリオ〈急性灰白髄炎〉不正解
ポリオは世界根絶計画が進む疾患で、三大感染症には含まれない。
- 2
マラリア正解
マラリアは結核・HIV/エイズと並ぶ世界三大感染症の一つである。
- 3
天然痘不正解
天然痘は1980年にWHOが根絶を宣言した唯一の根絶感染症で、三大感染症ではない。
- 4
麻疹不正解
麻疹は排除を目指す対象疾患だが、世界三大感染症には含まれない。
📚 国試でよく狙われるところ
世界三大感染症は結核・マラリア・HIV/エイズ。グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)が対策資金を拠出しており、日本も主要な拠出国である。
- マラリアはハマダラカが媒介する原虫感染症。とくに熱帯熱マラリアは重症化しやすい。
- 結核は感染症法の2類感染症で、診断した医師はただちに届出する。日本では今も毎年新たな患者が発生している。
- 人類が根絶に成功した感染症は天然痘(1980年WHO宣言)のみ。ポリオは根絶目前だが達成されていない。
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について