第111回 看護師国家試験 午後 問2 解説
📝 問題
生活習慣病の三次予防はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 社会復帰のためのリハビリテーションは三次予防である。
予防医学の3段階では、一次予防=健康増進・発病予防(生活習慣の改善、予防接種)、二次予防=早期発見・早期治療(健康診断、スクリーニング検査)、三次予防=重症化防止・機能回復・社会復帰(リハビリテーション、再発防止)と区分される。
「社会復帰のためのリハビリテーション」は三次予防にあたる。
覚え方は「一次=ならない、二次=みつける、三次=もどす」。 発病前が一次、発病早期が二次、発病後の回復・社会復帰が三次と、時間軸で整理すると混同しない。
「健康診断」と「早期治療」はどちらも二次予防、「体力づくり」は健康増進なので一次予防にあたる。
スクリーニング検査とは
症状のない人を対象に、病気の疑いがある人をふるい分ける検査。確定診断ではなく、疑わしい人を精密検査につなげるのが目的。
- 1
健康診断不正解
健康診断は疾病の早期発見を目的とする二次予防。
- 2
早期治療不正解
早期治療は早期発見とセットの二次予防に該当する。
- 3
体力づくり不正解
体力づくりは発病そのものを防ぐ健康増進で一次予防。
- 4
社会復帰のためのリハビリテーション正解
社会復帰を目指すリハビリテーションは重症化防止・機能回復の三次予防である。
📚 国試でよく狙われるところ
予防は、具体例を挙げて「何次予防か」を当てはめさせる形で問われる。予防接種=一次、がん検診=二次、リハビリテーション=三次と、例ごと覚えよう。
- ポピュレーションアプローチ=集団全体の危険因子をわずかずつ下げる働きかけ。
- ハイリスクアプローチ=リスクの高い人に絞って行う働きかけ。
- 特定健康診査・特定保健指導は40〜74歳が対象で、メタボリックシンドロームに着目した保健指導を行う。
| 段階 | 目的 | 具体例 |
|---|---|---|
| 一次予防 | 健康増進・発病の予防 | 生活習慣の改善、予防接種、健康教育、環境整備 |
| 二次予防 | 早期発見・早期治療(重症化の防止) | 健康診断、がん検診、スクリーニング検査 |
| 三次予防 | 機能回復・社会復帰・再発防止 | リハビリテーション、再発予防、患者教育 |
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について