第111回 看護師国家試験 午前 問15 解説
📝 問題
成人女性の赤血球数の基準値はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 成人女性の赤血球数はおよそ380〜500万/μLで、選択肢では350〜450万/μLが最も近い。
赤血球数の基準値には男女差があり、成人女性ではおおむね380〜500万/μLとされる。 選択肢のなかでは350〜450万/μLがこれに最も近い。男性の基準値はこれより高い。
赤血球は骨髄で作られ、酸素を運ぶヘモグロビンを含んでいる。基準値を下回れば貧血、上回れば多血症を考える。女性の値が低めなのは、月経で鉄を失いやすいことが影響している。
覚え方: 赤血球数は「400万前後。女性はやや低め、男性はやや高め」と大づかみにつかむ。
多血症とは
赤血球が増えすぎた状態。血液がねばって流れにくくなり、血栓ができやすくなる。
- 1
150〜250 万/μL不正解
150〜250万/μLは高度の貧血域にあたり、健常成人女性の基準値ではない。
- 2
350〜450 万/μL正解
選択肢中では350〜450万/μLが成人女性の基準値に最も近い。
- 3
550〜650 万/μL不正解
550〜650万/μLは多血症を疑う高値で、基準範囲を超える。
- 4
750〜850 万/μL不正解
750〜850万/μLは明らかに高すぎ、病的な多血域である。
📚 国試でよく狙われるところ
血算の基準値は、男女の値を入れ替えて問われる。赤血球・Hb・Htは男女差あり、白血球・血小板は差なしと分けて覚えよう。
- WHOの貧血基準は、成人男性Hb 13g/dL未満、成人女性(非妊婦)12g/dL未満、妊婦11g/dL未満。
- 貧血の鑑別にはMCV(平均赤血球容積)を用い、小球性=鉄欠乏、大球性=ビタミンB12・葉酸欠乏を疑う。
- 赤血球産生を促すのは腎臓から分泌されるエリスロポエチンで、腎不全では腎性貧血をきたす。
| 項目 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 赤血球数 | 約430〜570万/μL | 約380〜500万/μL |
| ヘモグロビン | 約13.5〜17.5g/dL | 約11.5〜15.0g/dL |
| ヘマトクリット | 約40〜50% | 約35〜45% |
| 白血球数 | 約3,500〜9,000/μL | 同左 |
| 血小板数 | 約15〜35万/μL | 同左 |
出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について