第111回 看護師国家試験 午前 問13 解説

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📝 問題

黄疸のある成人患者にみられる随伴症状はどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 黄疸の随伴症状として搔痒感がみられる。

黄疸は、血液中のビリルビンが増えて皮膚や眼球結膜が黄色くなる状態である。胆汁が腸へ流れにくくなる黄疸では、胆汁酸などが皮膚にたまって刺激し、強い搔痒感(かゆみ)が起こる。

黄疸に伴う所見は、皮膚・眼球結膜の黄染のほか、搔痒感、灰白色便(便を茶色くする胆汁が届かない)、褐色尿(尿にビリルビンが出る)である。搔痒感は不眠や掻き壊しにつながるため、看護でも見逃せない。

動悸・難聴・関節痛は、いずれも黄疸から直接起こる症状ではない。

ビリルビンとは

古くなった赤血球が壊れてできる黄色い色素。肝臓で処理されて胆汁に出るが、血液中に増えると皮膚や白目が黄色くなる。

  • 1

    動悸不正解

    動悸は貧血・不整脈・甲状腺機能亢進などで生じ、黄疸の随伴症状ではない。

  • 2

    難聴不正解

    難聴は聴覚器や神経の障害によるもので、黄疸とは関連しない。

  • 3

    関節痛不正解

    関節痛は膠原病・感染症などでみられ、黄疸の典型的随伴症状ではない。

  • 4

    搔痒感正解

    胆汁うっ滞で胆汁酸が皮膚を刺激し、強い搔痒感を生じる。黄疸の代表的随伴症状。

📚 混同しやすいので注意

黄疸は、障害された場所とビリルビンの種類を組にして問われる。どこが壊れると直接・間接のどちらが増えるかで覚えよう。

  • 溶血性黄疸:赤血球の破壊亢進で間接(非抱合型)ビリルビンが増加。便・尿の色は濃くなる。
  • 肝細胞性黄疸:肝炎・肝硬変などで直接・間接いずれも上昇。
  • 閉塞性(胆汁うっ滞性)黄疸:胆管が詰まるなどして直接(抱合型)ビリルビンが増加。
  • 皮膚の黄染は血清総ビリルビンがおおむね2〜3mg/dLを超えると気づかれ、眼球結膜のほうが早く現れる。

出典:「第111回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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