第110回 看護師国家試験 午後 問9 解説
📝 問題
医療法に基づき高度医療の提供とそれに関する研修を実施する医療施設はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 高度医療の提供と研修を行うのは特定機能病院である。
医療法に基づき、高度の医療の提供・高度の医療技術の開発・高度の医療に関する研修を実施する能力を持つ病院を特定機能病院として厚生労働大臣が承認する。 大学病院本院や国立がん研究センターなどが該当し、原則400床以上、多くの診療科を有するなどの要件がある。
地域医療支援病院は地域の医療機関を支援する病院、臨床研究中核病院は革新的医療技術の臨床研究・治験を推進する病院であり、いずれも「高度医療の提供と研修」を主目的とする特定機能病院とは区別される。
治験とは
新しい薬や医療機器を国に承認してもらうために、人で効き目と安全性を確かめる試験。臨床研究のうち承認申請を目的とするものをいう。
- 1
診療所不正解
診療所は病床19床以下または無床の施設で、高度医療の提供施設ではない。
- 2
特定機能病院正解
特定機能病院は高度医療の提供と研修を行う病院として医療法に規定される。
- 3
地域医療支援病院不正解
地域医療支援病院は地域の医療機関を支援する役割で、高度医療の提供が主目的ではない。
- 4
臨床研究中核病院不正解
臨床研究中核病院は革新的医療の臨床研究・治験を推進する病院である。
📚 国試でよく狙われるところ
病院の種別は、名前と、承認するのは誰か、役割を入れ替えて問われる。表の3種別を横に並べて対で覚えよう。 医療法では、病床20床以上を病院、19床以下または無床を診療所と定義する。
| 種別 | 承認・指定 | 主な役割・要件 |
|---|---|---|
| 特定機能病院 | 厚生労働大臣 | 高度医療の提供・高度医療技術の開発・高度医療に関する研修。原則400床以上、多数の診療科を有する。大学病院本院など |
| 地域医療支援病院 | 都道府県知事 | かかりつけ医の支援、紹介患者への医療提供、施設・設備の共同利用、救急医療。原則200床以上 |
| 臨床研究中核病院 | 厚生労働大臣 | 革新的な医薬品・医療機器の治験や臨床研究の中心的役割 |
参考: 医療法
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について