第110回 看護師国家試験 午後 問36 解説
📝 問題
エアマットレスの使用目的で適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ エアマットレスの目的は体圧分散。
エアマットレスは、内部の空気圧を調整して身体に加わる圧力を広い面に分散させる体圧分散寝具である。褥瘡の予防・治療において、骨突出部などにかかる局所的な圧迫を軽減する目的で用いられる。
体温管理・関節拘縮の予防・末梢循環の促進はエアマットレスの主目的ではない。褥瘡発生の主要因である圧迫を減らすことが本来のねらいである。
褥瘡とは
床ずれのこと。同じ姿勢が続いて骨の出っ張りと寝具の間で皮膚が圧迫され、血が通わなくなって傷ができる。
関節拘縮とは
関節を動かさない期間が続き、周りの筋や皮膚が硬くなって動く範囲が狭くなること。
- 1
体圧分散正解
エアマットレスは体圧を分散し局所の圧迫を軽減するのが目的。
- 2
体温管理不正解
体温管理は掛け物や室温の調整で行うもので、エアマットレスの目的ではない。
- 3
関節拘縮の予防不正解
関節拘縮の予防は目的ではなく、体位変換や運動で対応する。
- 4
末梢循環の促進不正解
末梢循環の促進は体位変換や運動で図るもので、エアマットレスの主目的ではない。
📚 ここも一緒におさえておこう
褥瘡は、好発部位・体位変換の間隔・リスク評価の道具がまとめて問われる。部位と数値はセットで覚えよう。 褥瘡は圧迫に、ずれ・摩擦、湿潤、低栄養が重なって生じる。 予防の柱は体位変換と体圧分散、スキンケア、栄養管理である。
- 体位変換は2時間以内の間隔を目安とし、体圧分散マットレスを使用している場合は4時間以内でもよいとされる。
- 側臥位は30度側臥位とし、仙骨部や大転子部への圧迫を避ける。
- ベッドの頭側挙上は30度以下にとどめ、挙上後は背抜きでずれを解除する。
- 好発部位は、仰臥位=仙骨部・踵部・後頭部・肩甲骨部、側臥位=大転子部・腸骨部・外果、座位=坐骨結節部。
- リスク評価にはブレーデンスケール(知覚の認知・湿潤・活動性・可動性・栄養状態・摩擦とずれの6項目、点数が低いほど危険)、褥瘡の重症度と経過の評価にはDESIGN-Rを用いる。
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について