第110回 看護師国家試験 午前 問33 解説
📝 問題
漸進的筋弛緩法の目的はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 漸進的筋弛緩法の目的は緊張の緩和である。
漸進的筋弛緩法は、身体各部の筋肉に意図的に力を入れて緊張させたあと、一気に力を抜いて弛緩させることを繰り返し、筋緊張と弛緩の感覚の差を意識することで心身のリラクセーションを図る技法である。
この方法により骨格筋の緊張がほぐれ、それに伴って交感神経優位の状態がやわらぎ、不安やストレスの軽減、精神的な緊張の緩和が得られる。 他の選択肢は目的が異なる。気道確保・麻痺の改善・全身麻酔の導入は、いずれもこの方法とは結びつかない。
国試ではリラクセーション技法の目的(緊張の緩和・ストレスの軽減)がそのまま問われる。
交感神経とは
体を活動・緊張の側に切りかえる神経。働きが強いと脈が速くなり、血圧が上がり、筋がこわばる。
- 1
気道の確保不正解
気道確保は体位調整や器具を用いる処置であり、筋弛緩法の目的ではない。
- 2
緊張の緩和正解
筋の緊張と弛緩を繰り返し、心身の緊張を緩和するリラクセーション技法である。
- 3
麻痺の改善不正解
麻痺の改善はリハビリテーションの目的であり、本法とは無関係である。
- 4
全身麻酔の導入不正解
全身麻酔の導入は薬剤による医療行為であり、本法とは全く異なる。
📚 ここも一緒におさえておこう
リラクセーション法は、名前と体に起きる変化を組にして出される。何が下がるのかで覚えよう。 漸進的筋弛緩法はジェイコブソンが考案した技法で、力が抜けた感覚そのものを学習させる点に特徴がある。
- ほかのリラクセーション法に腹式呼吸法、自律訓練法、イメージ法、マッサージ、音楽療法などがある。
- 効果として交感神経活動の低下(脈拍・血圧・筋緊張の低下)や不安の軽減、入眠の促進がみられる。
- がん患者の症状緩和、不安・不眠・慢性疼痛のある患者への看護介入として用いられる。
出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について