第110回 看護師国家試験 午前 問22 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

経鼻胃管の先端が胃内に留置されていることを確認する方法で正しいのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 胃内留置の確認は吸引物が胃内容物であることを確認する方法が正しい。

経鼻胃管が胃内に留置されていることの確認では、胃管から吸引した内容物が胃内容物(胃液様)であることを確認する方法が推奨される。あわせて吸引物のpHを測定する方法も有効である。

従来行われてきた空気を注入して心窩部で気泡音を聴取する方法は、気管や食道に誤挿入されていても気泡音を聴取しうるため確実性に欠け、単独では推奨されない。最も確実なのはX線撮影による確認である。 他の選択肢は確認法として不適切または危険であり、肺音の聴取・腹部の打診・水の注入では胃内留置を確かめられない。 誤挿入のまま注入すると誤嚥性肺炎などの重大事故につながる。

心窩部とは

みぞおちのこと。胸骨の下端とへその間にあるくぼんだところで、胃はこの奥にある。

  • 1

    腹部を打診する。不正解

    腹部の打診では胃内留置を確実に確認できない。

  • 2

    肺音の聴取を行う。不正解

    肺音(気泡音)の聴取は誤挿入でも音がしうるため確実でない。

  • 3

    胃管に水を注入する。不正解

    確認前の水注入は誤挿入時に誤嚥の危険があり不適切である。

  • 4

    胃管からの吸引物が胃内容物であることを確認する。正解

    吸引物が胃内容物であることの確認は留置確認の適切な方法である。

📚 ここも一緒におさえておこう

経鼻胃管は、位置確認の方法と注入時の注意がセットで問われる。どちらも誤嚥を防ぐためだと押さえておこう。 位置確認は、吸引した内容物の性状とpH(酸性)の確認が推奨され、最も確実なのはX線撮影である。気泡音の聴取は単独では不確実とされる。

  • 注入時は上体を30〜45度挙上し、注入後も30分〜1時間程度その姿勢を保って逆流・誤嚥を防ぐ。
  • 注入前に胃内残量を確認し、前後に白湯でフラッシュしてチューブの閉塞を防ぐ。
  • 注入速度が速いと下痢・腹部膨満・ダンピング様症状を起こしやすい。
  • 誤挿入に気づかず注入すると誤嚥性肺炎など重大な事故につながる。

出典:「第110回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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