第109回 看護師国家試験 午後 問73 解説
📝 問題
皮下埋込みポートを用いた在宅中心静脈栄養法(HPN)で適切なのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 皮下埋込みポートは抜針すれば入浴できる。
皮下埋込み式ポートは、薬液の注入口となる小さな器具を胸などの皮膚の下に埋め込み、そこから中心静脈へ細い管を通したものである。 在宅中心静脈栄養法(HPN)では、輸液が終わったあとに専用の針(ヒューバー針)を抜けば、体の外に出ているものが無くなるため、そのまま入浴できる。 針を抜いている間は注入口が皮膚でおおわれているので、感染も起こりにくい。
ポートは24時間の持続注入にも使え、携帯型輸液ポンプを使えば外出しながら投与を続けられる。 同居する家族がいることは条件ではなく、1人暮らしでも手技を身につければ行える。 入浴や外出を続けながら治療できるため、在宅で生活の質を保ちやすい方法である。
在宅中心静脈栄養法とは
口から十分に食べられない人が、自宅で高カロリーの輸液を受ける方法。心臓に近い太い静脈(中心静脈)に管を通し、そこから栄養を入れる。
- 1
抜針して入浴することができる。正解
輸液終了後に抜針すれば留置物がなくなり、入浴できる。
- 2
24時間持続する注入には適さない。不正解
ポートは24時間持続注入にも適している。
- 3
同居の家族がいることが必須条件である。不正解
同居家族の有無は必須条件ではなく、単身でも実施可能。
- 4
外出時に輸液ポンプを使うことはできない。不正解
携帯型輸液ポンプを用いれば外出時にも使用できる。
📚 ここも一緒におさえておこう
ポートは、使う針・使ったあとの手当て・起こりやすい合併症が問われる。手技の流れに沿って覚えよう。
- ポートの穿刺には専用のヒューバー針を使う。ふつうの針ではシリコン膜が削れるコアリング(芯抜け)が起こり、薬液が漏れる原因になる
- 閉塞予防のため、使用後は生理食塩液でフラッシュし、陽圧を保ったまま抜針する
- HPNの主な合併症=カテーテル関連血流感染(CRBSI)・カテーテル閉塞・血栓・高血糖
- 発熱・ポート周囲の発赤や腫脹が現れたら感染を疑い、自己判断で続けず医療機関に連絡する
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について