第109回 看護師国家試験 午後 問23 解説
📝 問題
成人で1日の尿量が100 mL以下の状態を示すのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 1日尿量100mL以下は無尿である。
成人で1日尿量が100mL以下の状態を無尿という。 腎臓での尿生成がほとんど停止した重篤な状態を示す。
尿量に関する用語には明確な基準がある。 無尿は100mL/日以下、乏尿は400mL/日以下、多尿は3,000mL/日以上と定義される。 頻尿は排尿回数の増加を指す用語で、尿量とは別の概念である。
無尿・乏尿は急性腎障害などで生じ、体液・電解質バランスの破綻や尿毒症をきたす危険がある。 国試では、数字を示して用語を選ばせる形で問われる。100・400・3,000を無尿・乏尿・多尿と対にして覚えよう。
尿毒症とは
腎臓が働かなくなり、尿として捨てるはずの老廃物が体にたまった状態。吐き気・意識障害・けいれんなどが起こる。
- 1
希尿不正解
尿量が減った状態を表す用語は乏尿と無尿である。希尿は正式な用語ではない。
- 2
頻尿不正解
頻尿は排尿回数の増加を指し、尿量の指標ではない。
- 3
乏尿不正解
乏尿は400mL/日以下で、100mL以下は無尿にあたる。
- 4
無尿正解
1日尿量100mL以下は無尿である。
📚 混同しやすいので注意
成人の1日尿量はおよそ1,000〜1,500mL。 尿の異常は、量の異常(乏尿・無尿)・回数の異常(頻尿)・出せない状態(尿閉)が入れ替えて問われる。どれの話かを見分けよう。
- 頻尿は排尿回数の増加(1日8回以上が目安)、夜間頻尿は夜間に排尿のため1回以上起きる状態
- 尿閉は膀胱に尿がたまっているのに排出できない状態で、無尿とはまったく異なる(導尿の適応)
- 乏尿・無尿は急性腎障害で生じ、高カリウム血症や尿毒症など生命に関わる状態を招く
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について