第109回 看護師国家試験 午後 問16 解説
📝 問題
意識レベルを評価するスケールはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 意識レベルを評価するスケールはグラスゴー・コーマ・スケール(GCS)である。
GCS(グラスゴー・コーマ・スケール)は、開眼(E)・言語(V)・運動(M)の3項目で意識レベルを評価する国際的なスケールである。 合計3〜15点で表し、点数が低いほど意識障害が重い。
日本ではGCSとともにJCS(ジャパン・コーマ・スケール、3-3-9度方式)も広く用いられる。 どちらも意識レベルを客観的に評価するために使う。
他の選択肢は別の評価尺度である。Borgスケールは運動時の自覚的運動強度、フェイススケールは疼痛、ブリストルスケールは便性状の評価に用いる。 国試では、スケールの名前と何を測るかを入れ替えて問われる。名前と評価対象を対にして覚えよう。
- 1
Borg(ボルグ)スケール不正解
Borgスケールは自覚的運動強度(呼吸困難感など)の評価尺度である。
- 2
フェイススケール不正解
フェイススケールは疼痛の評価尺度である。
- 3
ブリストルスケール不正解
ブリストルスケールは便の性状を評価する尺度である。
- 4
グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)正解
GCSは意識レベルを評価するスケールである。
📚 混同しやすいので注意
意識レベルの評価はGCSとJCSが対で問われる。GCSは点数が低いほど重症、JCSは数字が大きいほど重症と、向きが逆になる点で見分けよう。 GCSは合計3〜15点で、正常15点・深昏睡3点。 8点以下は重症とされ、気道確保の検討が必要になる。
- JCSはⅠ桁=覚醒している、Ⅱ桁=刺激で覚醒する、Ⅲ桁=刺激しても覚醒しない、の3-3-9度方式
- GCSは記載時に「E3V4M5=12点」のように各項目の内訳も併記する
| 項目 | 点数と内容 |
|---|---|
| 開眼(E) | 4 自発的/3 呼びかけで/2 痛み刺激で/1 開眼しない |
| 言語(V) | 5 見当識あり/4 混乱した会話/3 不適当な言語/2 理解不能の音声/1 発語なし |
| 運動(M) | 6 命令に従う/5 痛み部位を認識/4 逃避する/3 異常屈曲/2 伸展する/1 反応なし |
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について