第109回 看護師国家試験 午後 問114 解説

状況設定精神看護学✔ 監修済み

📝 問題

次の文を読み112〜114の問いに答えよ。 A さん(43歳、男性、会社員)はアルコール依存症で入院した。入院中に A さんは、退院後に再び飲酒してしまうのではないかという不安を看護師に訴えた。 A さんの断酒を支援するための看護師の提案で適切なのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 断酒の継続には、当事者同士で支え合うセルフヘルプグループへの参加が有効である。

アルコール依存症で断酒を続けるには、同じ問題をかかえる当事者が体験を分かち合い支え合うセルフヘルプグループが力になる。 断酒会やAA〈アルコホーリクス・アノニマス〉がその代表で、仲間との継続的な関わりが再飲酒の抑止と動機づけの維持につながる。 退院後の支援として参加を勧めるのが最も適切である。

他の3つは障害福祉サービスで、住まい・外出・生活技能を支えるものであり、断酒そのものを支える資源ではない。

  • 1

    共同生活援助(グループホーム)への入居不正解

    グループホームは生活の場の提供で、断酒継続を直接支援する資源ではない。

  • 2

    セルフヘルプグループへの参加正解

    当事者同士が支え合うセルフヘルプグループは断酒継続の動機づけに有効で最適。

  • 3

    行動援護の利用不正解

    行動援護は行動障害のある人の外出支援で、断酒支援には該当しない。

  • 4

    生活訓練の利用不正解

    生活訓練は生活能力向上のための訓練で、断酒継続の直接支援ではない。

📚 国試でよく狙われるところ

アルコール依存症は、断酒を続けるための支えが何かで問われる。 薬と自助グループを軸に、再飲酒を防ぐ工夫まで一組にして覚えよう。

  • 治療の三本柱=断酒の継続・抗酒薬(ジスルフィラム、シアナミド)・自助グループへの参加
  • 飲酒欲求を抑えるアカンプロサート、飲酒量の低減を目的とするナルメフェンも用いられる
  • 抗酒薬の服用中は、アルコールを含む食品・化粧品・消毒薬にも注意する(顔面紅潮・悪心・頭痛を起こす)
  • 断酒会は実名制で家族も参加できるのに対し、AAは匿名制である
  • 「一杯だけ」の再飲酒(スリップ)が再燃につながるため、引き金になる場面をあらかじめ避ける

出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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