第109回 看護師国家試験 午前 問74 解説

一般看護の統合と実践✔ 監修済み

📝 問題

災害対策基本法に定められている内容で正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 災害対策基本法には物資の備蓄が定められている。

災害対策基本法は、災害予防・災害応急対策・災害復旧など防災に関する国・地方公共団体等の責務や体制の基本を定める法律である。市町村長・都道府県知事・国に対し、食料・飲料水・生活必需品などの物資の備蓄・確保を求めている。 「物資の備蓄」が正しい。

避難所の設置は災害救助法、災害障害見舞金の支給は災害弔慰金の支給等に関する法律、救護班による医療の提供は災害救助法によるものであり、いずれも災害対策基本法そのものの規定ではない。 国試では各法律の役割分担が頻出である。

  • 1

    物資の備蓄正解

    物資の備蓄・確保は災害対策基本法に定められた防災の基本事項である。

  • 2

    避難所の設置不正解

    避難所の設置は災害救助法に基づく応急救助である。

  • 3

    災害障害見舞金の支給不正解

    災害障害見舞金は災害弔慰金の支給等に関する法律による。

  • 4

    救護班による医療の提供不正解

    救護班による医療の提供は災害救助法に基づく救助である。

📚 混同しやすいので注意

災害では、どの法律に何が書いてあるかと、備えの仕組みがまとめて問われる。「備えるのが災害対策基本法」「救うのが災害救助法」「お金で支えるのが災害弔慰金法・被災者生活再建支援法」と役割で対にして覚えよう。

  • 災害対策基本法は防災基本計画と、都道府県・市町村の地域防災計画の策定を定めている。
  • 高齢者や障害者など自力で逃げにくい人を助けるため、避難行動要支援者名簿の作成も市町村に義務づけている。
  • 避難情報は警戒レベルで示され、レベル3「高齢者等避難」、レベル4「避難指示」で危険な場所から全員避難、レベル5「緊急安全確保」。
  • 災害拠点病院は都道府県が指定し、DMATの派遣・受け入れや、自家発電・受水槽・応急用資機材の備えが求められる。
災害関連法規の役割分担
法律主な内容
災害対策基本法防災の基本理念、国・自治体の責務、防災計画、物資の備蓄・確保、避難情報
災害救助法応急救助(避難所・応急仮設住宅の設置、炊き出し、救護班による医療の提供)
災害弔慰金の支給等に関する法律災害弔慰金・災害障害見舞金の支給、災害援護資金の貸付
被災者生活再建支援法住宅が全壊等した世帯への支援金の支給

参考: 災害対策基本法

出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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