第109回 看護師国家試験 午前 問5 解説
📝 問題
第二次性徴の発現に関与するホルモンはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 第二次性徴の発現に関与するのは黄体形成ホルモン(LH)である。
第二次性徴は、下垂体前葉から出る性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)によって始まる。 性腺刺激ホルモンとは黄体形成ホルモン(LH〈エルエイチ〉)と卵胞刺激ホルモン(FSH〈エフエスエイチ〉)のことで、卵巣や精巣を刺激し、エストロゲンやテストステロンといった性ホルモンを出させる。
他の3つは、はたらく場所が違う。抗利尿ホルモンは腎臓での水の再吸収、副甲状腺ホルモンはカルシウムの調節、甲状腺刺激ホルモンは甲状腺の刺激に関わり、第二次性徴には関係しない。
視床下部→下垂体前葉→性腺と指令が下りていく流れで覚えるとよい。
- 1
抗利尿ホルモン(ADH)不正解
ADHは腎での水再吸収を促すホルモンで、性徴には関与しない。
- 2
黄体形成ホルモン(LH)正解
LHは性腺を刺激し性ホルモン分泌を促し第二次性徴を発現させる。
- 3
副甲状腺ホルモン(PTH)不正解
PTHはカルシウム・リン代謝の調節で、性徴には無関係。
- 4
甲状腺刺激ホルモン(TSH)不正解
TSHは甲状腺を刺激するホルモンで、第二次性徴には関与しない。
📚 ここも一緒におさえておこう
下垂体のホルモンは、前葉と後葉のどちらから出るかを入れ替えて問われる。名前と作用を、前葉・後葉に分けて覚えよう。
| 部位 | ホルモン | 主な作用 |
|---|---|---|
| 前葉 | 成長ホルモン(GH) | 成長促進・蛋白同化・血糖上昇 |
| 前葉 | 甲状腺刺激ホルモン(TSH) | 甲状腺ホルモンの分泌促進 |
| 前葉 | 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH) | コルチゾールなど副腎皮質ホルモンの分泌促進 |
| 前葉 | 卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体形成ホルモン(LH) | 性腺の刺激と性ホルモン分泌(第二次性徴・排卵) |
| 前葉 | プロラクチン(PRL) | 乳汁産生 |
| 後葉 | 抗利尿ホルモン(ADH/バソプレシン) | 腎集合管での水再吸収 |
| 後葉 | オキシトシン | 子宮収縮・射乳 |
後葉ホルモンは視床下部で産生され、後葉まで運ばれて分泌される。
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について