第109回 看護師国家試験 午前 問35 解説
📝 問題
成人の睡眠で正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ レム睡眠中は骨格筋が弛緩する。
レム睡眠は、急速眼球運動を伴い脳が活発に働いている一方で、抗重力筋を含む骨格筋の緊張が著しく低下(弛緩)する睡眠段階である。 夢を多くみるのもこの時期で、身体は動かないが脳は覚醒に近い状態にある。
ノンレム睡眠は深い眠りでエネルギー代謝や体温が低下し、身体の休息と成長ホルモンの分泌に関わる。 睡眠周期は約90分で、ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返す。 喫煙(ニコチン)には覚醒作用があり入眠を妨げるため、睡眠導入時間を短くはしない。
抗重力筋とは
重力に逆らって姿勢を保つ筋。首・背中・ふくらはぎなどの筋がこれにあたる。
- 1
レム睡眠中は骨格筋が弛緩する。正解
レム睡眠では脳は活動的だが骨格筋は弛緩する。
- 2
入眠前の喫煙は睡眠導入時間を短くする。不正解
ニコチンは覚醒作用があり、入眠を妨げて睡眠導入時間を延長させる。
- 3
ノンレム睡眠中はエネルギー代謝が亢進する。不正解
ノンレム睡眠中はエネルギー代謝が低下し、身体を休める。
- 4
睡眠周期は90分のレム睡眠と数分のノンレム睡眠を繰り返す。不正解
約90分周期でノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返す(レム90分ではない)。
📚 混同しやすいので注意
レム睡眠とノンレム睡眠は、特徴を入れ替えて問われる。「レムは脳が起きて体が休む」と対にして覚えよう。
- カフェイン・ニコチンは覚醒作用があり、入眠を妨げる
- アルコールは寝つきをよくするが睡眠の後半を浅くし、中途覚醒を増やす
- 睡眠衛生では、起床後に朝の光を浴びて体内時計を整えることが有効
| レム睡眠 | ノンレム睡眠 | |
|---|---|---|
| 脳の活動 | 活発(覚醒に近い) | 低下(大脳の休息) |
| 骨格筋 | 著しく弛緩する | ある程度保たれる |
| 眼球運動 | 急速眼球運動がみられる | みられない |
| 自律神経 | 変動しやすく脈拍・呼吸が不規則 | 安定し脈拍・呼吸・血圧・体温が低下 |
| 夢 | みることが多い | 少ない |
| ホルモン | — | 深い睡眠時に成長ホルモンの分泌が増える |
睡眠周期は一夜に4〜5回繰り返す。加齢とともに深いノンレム睡眠が減り、中途覚醒・早朝覚醒が増える。
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について