第109回 看護師国家試験 午前 問27 解説
📝 問題
小細胞癌で正しいのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 小細胞癌の治療は化学療法を行う。
肺の小細胞癌は増殖が速く悪性度が高く、早期から遠隔転移をきたしやすい。 一方で化学療法や放射線療法への感受性が高いため、治療の中心は化学療法(放射線療法併用を含む)である。
患者数は非小細胞癌のほうが多く、小細胞癌は肺門部(中枢側)に発生しやすい。悪性度も高い。 喫煙との関連が強い点も特徴である。
- 1
患者数は非小細胞癌より多い。不正解
肺がんの大半は非小細胞癌で、患者数は非小細胞癌が多い。
- 2
肺末梢側に発生しやすい。不正解
小細胞癌は肺門部(中枢側)に発生しやすい。末梢側は誤り。
- 3
悪性度の低い癌である。不正解
小細胞癌は悪性度が高い。低いは誤り。
- 4
治療は化学療法を行う。正解
化学療法・放射線への感受性が高く、化学療法が治療の中心。
📚 混同しやすいので注意
肺癌は、組織型ごとに発生部位・喫煙との関連・治療法を入れ替えて問われる。小細胞癌とそれ以外(非小細胞癌)に分けて覚えよう。
| 組織型 | 発生部位 | 喫煙との関連 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 小細胞癌 | 肺門部(中枢側) | 強い | 増殖が速く早期に転移。化学療法・放射線に感受性が高い。ADH・ACTH産生などの腫瘍随伴症候群 |
| 扁平上皮癌 | 肺門部(中枢側) | 強い | 喀痰細胞診で見つかりやすい。PTHrP産生による高カルシウム血症 |
| 腺癌 | 肺野部(末梢側) | 比較的弱い | 日本人の肺癌で最も多く、女性・非喫煙者にもみられる |
| 大細胞癌 | 肺野部(末梢側) | あり | 増殖が速い |
小細胞癌以外をまとめて非小細胞癌とよぶ。非小細胞癌では手術が治療の中心となり、小細胞癌では化学療法(+放射線)が中心となる。
出典:「第109回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について