第108回 看護師国家試験 午後 問4 解説
📝 問題
看護師が行う患者のアドボカシーで最も適切なのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 患者のアドボカシーとして最も適切なのは、患者の意見を代弁することである。
アドボカシーは権利擁護・代弁という意味である。看護でいうアドボカシーとは、患者が自分の意思や権利を十分に言えないときに、看護師がその立場に立って意見を代弁し、患者の権利と利益を守ることをいう。 患者の自己決定を支え、その声を医療チームに届ける役割が中心になる。
他の選択肢も看護に欠かせない行為だが、アドボカシーの意味そのものではない。害を与えないことは無危害という別の倫理原則、多職種との情報共有は連携、医師への確認は指示の受け方にあたる。 「アドボカシー=患者の代弁・権利擁護」と結びつけて覚える。
- 1
多職種と情報を共有する。不正解
多職種との情報共有は連携として重要だが、アドボカシーの定義そのものではない。
- 2
患者の意見を代弁する。正解
患者の意見を代弁することは、アドボカシー(権利擁護)の中核である。
- 3
患者に害を与えない。不正解
害を与えないことは無危害原則であり、アドボカシーとは別の概念である。
- 4
医師に指示を聞く。不正解
医師に指示を聞くことは患者の代弁ではなく、アドボカシーの説明として不適切である。
📚 国試でよく狙われるところ
看護倫理は、原則の名称と中身を入れ替えて問われる。名称と中身を対にして覚えよう。
- 自律尊重=患者が自分で決める権利を尊重する(インフォームド・コンセントの基盤)
- 無危害=害を与えない
- 善行=患者にとっての最善の利益をはかる
- 公正(正義)=資源や配慮を公平に配分する
- アドボカシーは、患者が自分で意思を伝えにくいときに看護師が代弁して、自律尊重を支える働きにあたる
参考: 日本看護協会「看護職の倫理綱領」
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について