第108回 看護師国家試験 午後 問27 解説
📝 問題
標的細胞の細胞膜に受容体があるのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 標的細胞の細胞膜に受容体があるのは甲状腺刺激ホルモンである。
ホルモンは、水にとけるか脂にとけるかで受容体のある場所が変わる。 ペプチド(タンパク)ホルモンのような水溶性ホルモンは細胞膜を通り抜けられないため、標的細胞の膜の表面にある受容体に結合し、セカンドメッセンジャーを介して作用する。 甲状腺刺激ホルモン〈TSH〉はペプチドホルモンなので、細胞膜の受容体に結合する。
他の3つは脂溶性で、細胞膜を通り抜けて細胞内(核内)受容体に結合する。男性ホルモンと糖質コルチコイドはステロイドホルモン、甲状腺ホルモン(T3・T4)も脂溶性ホルモンである。 「脂溶性=細胞内、水溶性・ペプチド=細胞膜」という原則で見分ける。
セカンドメッセンジャーとは
ホルモンが細胞膜の受容体に結合したあと、その合図を細胞の中へ伝える物質。ホルモン自体は細胞の中に入らない。
- 1
男性ホルモン不正解
男性ホルモンはステロイドで脂溶性、細胞内(核内)受容体に結合する。
- 2
甲状腺ホルモン不正解
甲状腺ホルモン(T3・T4)は脂溶性で細胞内受容体に結合する。
- 3
糖質コルチコイド不正解
糖質コルチコイドはステロイドで細胞内(核内)受容体に結合する。
- 4
甲状腺刺激ホルモン正解
甲状腺刺激ホルモンはペプチドホルモンで、細胞膜の受容体に結合する。
📚 関連知識
| 分類 | 例 | 受容体の位置 |
|---|---|---|
| ペプチド・タンパクホルモン | インスリン、成長ホルモン、TSH、ACTH、ADH | 細胞膜 |
| カテコールアミン(アミン) | アドレナリン、ノルアドレナリン | 細胞膜 |
| ステロイドホルモン | コルチゾール、アルドステロン、性ホルモン | 細胞内(核内) |
| 甲状腺ホルモン | T3・T4 | 細胞内(核内) |
甲状腺ホルモンはアミンから作られるが脂溶性で、例外的に核内受容体に結合する。
参考: 標準生理学
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について