第108回 看護師国家試験 午前 問18 解説
📝 問題
成人において胃食道逆流を防ぐために食後30分から1時間程度とるとよい体位はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 胃食道逆流を防ぐために食後30分から1時間程度とるとよい体位は坐位である。
食後に坐位(上体を起こした姿勢)をとると、重力で胃の内容物が食道へ上がりにくくなる。 食後30分〜1時間は上体を起こしたままにするのが基本である。
仰臥位では重力の助けが得られず、逆流しやすい。半側臥位や左側臥位も上体が起きていないため、坐位ほど確実には防げない。
「食後は起こす」と覚えておく。
- 1
左側臥位不正解
左側臥位は横になった姿勢で、重力で逆流を防ぐ働きは坐位に及ばない。
- 2
半側臥位不正解
半側臥位も上体が十分に起きておらず、逆流防止として最適ではない。
- 3
仰臥位不正解
仰臥位は胃内容物が食道へ逆流しやすく、食後には不適切である。
- 4
坐位正解
坐位は重力により胃内容物の逆流を防ぎ、食後の体位として適切である。
📚 ここも一緒におさえておこう
胃食道逆流症〈GERD〉は、胃と食道の境目にある下部食道括約筋〈LES〉がゆるむことや腹圧の上昇で起こり、胸やけや呑酸をきたす。 問われるのは治療より予防の工夫で、体位・食べ物・衣服・経管栄養の注意がまとめて出る。
- 就寝時は上半身を15〜30度挙上すると夜間の逆流を防ぎやすい。
- 高脂肪食・チョコレート・コーヒー・アルコール・喫煙はLES圧を下げ、逆流を助長する。
- 前屈位や腹部を締めつける衣服、肥満、食べてすぐ横になることは避ける。
- 経管栄養では、注入中と注入後30〜60分は30〜45度のファウラー位を保ち、逆流・誤嚥を防ぐ。
参考: 標準的な基礎看護学教科書(食事援助・体位)
出典:「第108回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について