第106回 看護師国家試験 午後 問6 解説
📝 問題
肺サーファクタントの分泌によって胎児の肺機能が成熟する時期はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 肺サーファクタントの分泌によって胎児の肺機能が成熟するのは在胎34週ころである。
肺サーファクタントは、肺胞の内側をおおって表面張力を下げ、息を吐いたときに肺胞がつぶれるのを防ぐ物質である。Ⅱ型肺胞上皮細胞が作り、在胎34週ころに十分な量に達して肺の機能が成熟する。
在胎10週・18週の時期は、ガス交換を行う肺胞そのものがまだできていない。26週では分泌される量が足りず、この時期に生まれると新生児呼吸窮迫症候群を起こしやすい。 早産が避けられないときは、母体に副腎皮質ステロイドを投与して児の肺の成熟を促す。
新生児呼吸窮迫症候群とは
肺サーファクタントが足りず、肺胞がふくらまないために起こる呼吸障害。早産児に多く、うなるような呼気(呻吟)や陥没呼吸がみられる。
- 1
在胎10週ころ不正解
在胎10週ころの肺は気管支が枝分かれを始めた段階で、ガス交換を行う肺胞はまだできていない。
- 2
在胎18週ころ不正解
在胎18週ころも肺胞の形成前で、サーファクタントによる肺の成熟には遠い。
- 3
在胎26週ころ不正解
在胎26週ころはサーファクタントの分泌が始まっているが量が足りず、呼吸窮迫症候群を起こしやすい。
- 4
在胎34週ころ正解
在胎34週ころにサーファクタントが十分に分泌され、肺は自力で呼吸できる状態になる。
📚 国試でよく狙われるところ
胎児の成熟は「何週で何ができるようになるか」を入れ替えて問われる。週数と機能を対にして覚えよう。
- 正期産は妊娠37週0日から41週6日まで。37週未満が早産、42週0日以降が過期産
- 妊娠22週未満の分娩は流産、22週以降37週未満は早産として扱う
参考: 系統看護学講座 母性看護学/日本産科婦人科学会「産科婦人科用語集」
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について