第106回 看護師国家試験 午後 問17 解説
📝 問題
血漿と等張のブドウ糖溶液の濃度はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 血漿と等張になるブドウ糖溶液の濃度は5%である。
ブドウ糖溶液は5%で血漿とほぼ同じ浸透圧になり、赤血球を壊さずに血管へ入れられる。 入ったブドウ糖はすぐに代謝されて消えるため、あとに残るのは水だけになる。この水は血管内にとどまらず、細胞の中まで含めて全身に行きわたる。
濃度が高くなるほど高張になり、用途が変わる。10%や20%はエネルギーの補給に、50%は低血糖の治療に使う。高張の液を細い末梢の血管から入れると、血管痛や静脈炎を起こしやすい。
等張液とは
血漿と浸透圧がほぼ同じ液のこと。これより濃ければ高張液、薄ければ低張液という。
- 1
5%正解
5%ブドウ糖液は血漿と浸透圧がほぼ等しい等張液で、水分の補給に使う。
- 2
10%不正解
10%ブドウ糖液は高張で、水分の補給ではなくエネルギーの補給に使う。
- 3
20%不正解
20%ブドウ糖液も高張で、中心静脈栄養の材料や低血糖の補正に使う。
- 4
50%不正解
50%ブドウ糖液は高張で、低血糖で意識が落ちたときに静脈内へ注射する。
📚 混同しやすいので注意
等張の輸液は、生理食塩液と5%ブドウ糖液の2つが対で問われる。ナトリウムを含むかどうかで水の行き先が変わる、と覚えよう。 生理食塩液(0.9%塩化ナトリウム液)はナトリウムを含むため、入れた水分は主に血管内と間質にとどまり、循環血液量を保つ目的に使う。
参考: 標準的な薬理学・輸液療法(輸液製剤の種類と適応)/標準的な基礎看護学(輸液管理)
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について