第106回 看護師国家試験 午前 問63 解説

一般母性看護学✔ 監修済み

📝 問題

妊婦の感染症と児への影響の組合せで正しいのはどれか。

✅ 正解

1

💡 解説

✅ 妊娠初期に風疹にかかると、児に白内障が生じる。

母体が妊娠初期に風疹にかかると、ウイルスが胎盤を通って胎児へ移り、先天性風疹症候群を起こす。 三徴は白内障・先天性心疾患・難聴で、感染した時期が早いほど障害は重くなる。

他の3つは、うつる経路も児に出る症状も違う。 性器ヘルペスと性器クラミジア感染症は主に産道感染で、生まれたあと新生児期に症状が出る。 トキソプラズマは胎盤を通るが、現れるのは目と脳の症状である。

  • 1

    風疹 ── 白内障正解

    白内障は先天性風疹症候群の三徴の1つで、ほかに先天性心疾患と難聴がある。

  • 2

    性器ヘルペス ── 聴力障害不正解

    性器ヘルペスは産道感染で新生児ヘルペスを起こし、皮膚や眼の水疱、脳炎が問題になる。聴力障害の代表はサイトメガロウイルスと風疹である。

  • 3

    トキソプラズマ症 ── 先天性心疾患不正解

    先天性トキソプラズマ症で多いのは水頭症・脈絡網膜炎・頭蓋内石灰化である。先天性心疾患を起こすのは風疹である。

  • 4

    性器クラミジア感染症 ── 小頭症不正解

    性器クラミジア感染症は産道感染で新生児の結膜炎や肺炎を起こす。小頭症はサイトメガロウイルスなどでみられる。

📚 混同しやすいので注意

母子感染は、病原体と児に出る症状の組合せを入れ替えて問われる。うつる経路(胎盤か産道か)とセットで覚えよう。

母子感染で問われる主な病原体
病原体主な感染経路児にみられる症状
風疹ウイルス胎盤(妊娠初期)白内障・先天性心疾患・難聴
トキソプラズマ胎盤水頭症・脈絡網膜炎・頭蓋内石灰化
サイトメガロウイルス胎盤・産道・母乳難聴・小頭症・発達の遅れ
単純ヘルペスウイルス産道皮膚や眼の水疱・脳炎
クラミジア・トラコマチス産道結膜炎・肺炎

参考: 標準的な母子感染(TORCH症候群)の知識/厚生労働省による先天性風疹症候群の資料

出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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