第106回 看護師国家試験 午前 問39 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

Barré〈バレー〉徴候の査定の開始時と判定時の写真(別冊No.4①〜④)を別に示す。左上肢のBarré〈バレー〉徴候陽性を示すのはどれか。

✅ 正解

4

💡 解説

✅ 左上肢が回内しながら下がっている写真が、左上肢のBarré〈バレー〉徴候陽性を示す。

Barré〈バレー〉徴候は、軽い運動麻痺を見つけるための検査である。 手のひらを上に向けて両上肢を前方へ挙げ、目を閉じたまま20秒ほど保つ。

麻痺のある側では上肢を挙げ続ける力が保てず、手のひらが内向きに返る回内を伴いながら、ゆっくり下がってくる。この動きが出れば陽性で、錐体路の障害を疑う。 左右のどちらか一方だけに起こることが、この検査の見どころになる。

錐体路とは

脳から脊髄へ、体を動かす命令を伝える神経の通り道。ここが傷つくと反対側の手足に力が入りにくくなる。

  • 1

    ①不正解

    ①は片方の上肢が開始時より高く挙がっているだけで、どちらの上肢も下がっていない。Barré〈バレー〉徴候は下降で判定する。

  • 2

    ②不正解

    ②は左上肢が下がっているものの、手のひらは上を向いたまま保たれている。陽性と判定するには、下降に回内が加わることが必要になる。

  • 3

    ③不正解

    ③は両上肢が同じように下がっていて左右差がない。片側の麻痺を示す所見としては使えず、疲労など別の原因も考える。

  • 4

    ④正解

    ④は左上肢が回内しながら下がり、右上肢は開始時の高さを保っている。左上肢のBarré〈バレー〉徴候陽性にあたる。

📚 ここも一緒におさえておこう

軽い麻痺をみる徴候は、上肢と下肢で姿勢が変わる。どの姿勢で何が下がるかを対にして覚えよう。 下肢のBarré〈バレー〉徴候は、腹臥位で両膝を約45度に曲げて保たせ、麻痺側の下腿が下がってくるかをみる。 Mingazzini〈ミンガッツィーニ〉徴候は、仰臥位で股関節と膝関節を約90度に曲げて保たせ、麻痺側の下肢が下がってくるかをみる。

参考: 系統看護学講座 基礎看護学(フィジカルアセスメント)

出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

この問題をアプリで演習しませんか?

この1問を演習する(無料)第106回の問題一覧を見る