第106回 看護師国家試験 午前 問26 解説
📝 問題
単層円柱上皮はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 胃の粘膜は単層円柱上皮でおおわれている。
単層円柱上皮は、縦に長い細胞が1列に並んだ上皮で、胃から大腸までの消化管の内側をおおう。細胞が縦に長いぶん、粘液や消化液を作る装置を中に持てるので、分泌と吸収を行う場所に向いている。 胃では、この上皮が出す粘液が自分の壁を胃酸から守っている。
他の3つは並び方も形も違う。表皮はこすれに耐える重層扁平上皮、腹膜は薄くてすべりやすい単層扁平上皮、膀胱は伸び縮みする移行上皮でおおわれている。
- 1
表皮不正解
皮膚の表面は重層扁平上皮。平たい細胞が何層も重なり、いちばん外側は硬い角質になって摩擦と乾燥から体を守る。
- 2
腹膜不正解
腹膜の表面は単層扁平上皮(中皮)。薄い細胞が1層に並び、臓器どうしがすべるように動ける。
- 3
膀胱不正解
膀胱の内面は移行上皮。尿がたまると細胞の形が変わって伸び、空になると厚みが戻る。
- 4
胃正解
胃の粘膜は単層円柱上皮でおおわれ、ここから出る粘液が胃酸から壁を守る。
📚 混同しやすいので注意
上皮は「どこにあるか」と「どの形か」を入れ替えて問われる。守る場所は細胞を重ね、通す場所は1層、伸びる場所は移行上皮、とはたらきから形を導こう。
| 上皮の種類 | 主な場所 | はたらき |
|---|---|---|
| 単層扁平上皮 | 肺胞、血管の内側、腹膜・胸膜 | 物質が通りやすく、すべりやすい |
| 単層円柱上皮 | 胃、小腸、大腸、子宮 | 分泌と吸収 |
| 重層扁平上皮 | 表皮、口腔、食道、腟 | 摩擦や乾燥から守る |
| 移行上皮 | 腎盂、尿管、膀胱 | 伸び縮みして容積を変える |
| 多列線毛上皮 | 気管、気管支 | 線毛で異物を運び出す |
参考: 系統看護学講座 人体の構造と機能 解剖生理学
出典:「第106回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について