第105回 看護師国家試験 午後 問78 解説
📝 問題
生後1、2か月のDown〈ダウン〉症候群の乳児にみられる特徴はどれか。
✅ 正解
5
💡 解説
✅ Down症候群の乳児は筋緊張が低く吸う力が続かないため、哺乳の途中で眠ってしまうことが多い。
Down(ダウン)症候群の乳児は生まれつき筋緊張が低い。全身に力が入りにくく、抱くと体がぐにゃりとして頭も安定しない。 口のまわりの筋も弱いうえ舌が大きいので、乳首をしっかりくわえて吸い続けられない。 吸う力が長続きせず、飲んでいる途中で眠ってしまうため、1回の哺乳に時間がかかる。
残りの選択肢はいずれも実際とは逆である。活気は乏しく泣き声も弱い。飲める量が少ないので体重の増加は不良になりやすい。抱きにくいのは筋緊張が強いからではなく、力が抜けて体を支えられないからで、舌は小さいのではなく大きい。
- 1
活気があり機嫌が良い。不正解
逆。動きが少なく泣き声も弱いため、全体に活気が乏しい印象になる。
- 2
体重増加は良好である。不正解
逆。1回に飲める量が少なく、体重の増え方はゆるやかになりやすい。
- 3
筋緊張が強く抱っこしにくい。不正解
抱きにくいのは筋緊張が強いためではなく、低くて体を支えられないため。頭を支えて抱く。
- 4
舌が小さく吸啜が困難である。不正解
舌は小さいのではなく大きく、口からはみ出しやすい。吸う力が弱いのは口のまわりの筋の緊張が低いためである。
- 5
哺乳の途中で眠ってしまうことが多い。正解
吸う力が続かないため途中で眠ってしまい、哺乳に時間がかかる。少量ずつ回数を分けて授乳する。
📚 ここも一緒におさえておこう
Down症候群は、合併症の有無が問われることが多い。心臓と首の2つが看護の見どころになる。
- 半数近くに先天性心疾患を合併する。哺乳中の努力呼吸や体重の増えにくさが手がかりになる
- 首の骨がずれやすい環軸椎不安定性があり、首を強く曲げ伸ばしする運動は避ける
- 十二指腸閉鎖などの消化管の奇形、難聴、甲状腺機能低下症も起こりやすい
参考: 標準的な小児看護学(Down症候群の身体的特徴と乳児期の看護)
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について