第105回 看護師国家試験 午後 問20 解説
📝 問題
スタンダードプリコーションの対象はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ スタンダードプリコーションの対象になるのは唾液である。
スタンダードプリコーション(標準予防策)は、感染症があるかどうかにかかわらず、すべての患者に同じように行う感染対策である。 汗を除くすべての体液・分泌物・排泄物と、傷のある皮膚、粘膜を、感染のおそれがあるものとして扱う。唾液は口の中の分泌物なので対象に入る。
汗だけが外れるのは、通常は病原体を含まないため。爪と頭髪はどちらも皮膚の付属器で、体液にも粘膜にもあたらない。
- 1
汗不正解
汗は体液のなかで唯一の例外で、通常は病原体を含まないため対象から外れる。
- 2
爪不正解
爪は皮膚の角質が硬くなったもので、体液にも粘膜にもあたらない。ただし爪の中は微生物がたまりやすいので短く切っておく。
- 3
唾液正解
唾液は口の中の分泌物で、血液が混じることもあるため対象になる。
- 4
頭髪不正解
頭髪も皮膚から生える付属器であり、体液にも粘膜にもあたらない。
📚 国試でよく狙われるところ
スタンダードプリコーションは、対象の線引きだけでなく、実際に何をするかまで問われる。「体液が飛ぶ量で防具を選ぶ・手袋を外しても手を洗う・病原体ごとに上乗せする」と3段で覚えよう。
- 血液や体液が飛ぶおそれの大きさに合わせて、手袋・エプロン・マスク・ゴーグルを選ぶ
- 手指衛生は手袋を外したあとにも行う。手袋は手洗いの代わりにならない
- 標準予防策の上に、病原体ごとの接触・飛沫・空気の感染経路別予防策を重ねる
参考: 厚生労働省 医療機関等における院内感染対策について/系統看護学講座 基礎看護技術
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について