第105回 看護師国家試験 午後 問16 解説
📝 問題
C型慢性肝炎に使用するのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ C型慢性肝炎の抗ウイルス治療に用いられるのはインターフェロンである。
インターフェロンは、ウイルスに感染した細胞が出すタンパクを薬にしたもので、免疫の働きを高めてウイルスを排除する注射薬である。C型慢性肝炎の治療は、長くこの薬が中心だった。 2014〜2015年に直接作用型抗ウイルス薬の内服が使えるようになり、いまはインターフェロンを使わない治療が標準である。8〜12週間の内服でウイルスを排除できる人がほとんどになった。
他の3つは循環・代謝・麻酔に使う薬で、肝炎ウイルスには働かない。
- 1
ドパミン不正解
ドパミンは心臓の収縮力と血圧を上げる薬で、ショックのときに点滴で使う。
- 2
インスリン不正解
インスリンは血糖を下げるホルモンの薬で、糖尿病に使う。
- 3
リドカイン不正解
リドカインは局所麻酔薬で、不整脈を抑える薬としても使う。
- 4
インターフェロン正解
免疫の働きを高めてC型肝炎ウイルスを排除する薬で、注射で用いる。
📚 ここも一緒におさえておこう
ウイルス性肝炎は、型ごとの感染経路と慢性化するかどうかを入れ替えて問われる。「口から入る型は治る、血液から入る型は長引く」と2組に分けて覚えよう。
- A型・E型は汚染された水や食べ物から感染し、慢性化しない
- B型・C型は血液や体液から感染し、慢性肝炎から肝硬変・肝細胞癌へ進むことがある
- B型にはワクチンがあるが、C型にはない。かわりに飲み薬でウイルスを排除できる
参考: 日本肝臓学会 C型肝炎治療ガイドライン/厚生労働省 肝炎対策
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について