第105回 看護師国家試験 午前 問5 解説
📝 問題
臨床研究を行うときに、研究対象者の立場を擁護するために審査を行う組織はどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 臨床研究で研究対象者の立場を擁護するために審査を行うのは倫理委員会である。
臨床研究では、参加する人が不利益を受けたり、断りにくい立場に置かれたりすることがある。研究を始める前に、その計画が倫理的に妥当かを審査するのが倫理委員会(倫理審査委員会)である。
見るのは、目的と方法が科学的に妥当か、インフォームド・コンセントの手続きが適切か、個人情報が守られるか、という点。 公正に判断できるよう、委員には研究者と利害関係のない外部委員と、医療の専門家以外の立場の人を加える。
- 1
教育委員会不正解
学校の教育行政を担う機関で、臨床研究の審査は行わない。
- 2
倫理委員会正解
研究計画を始める前に審査し、対象者の人権と安全が守られるかを確かめる組織である。
- 3
医療事故調査委員会不正解
起きてしまった医療事故の原因を調べ、再発防止につなげる組織である。
- 4
院内感染対策委員会不正解
病院内の感染の発生を監視し、対策を決める組織である。
📚 国試でよく狙われるところ
研究倫理は、原則を示した宣言の名前と中身、そして対象者に何を約束するかがまとめて問われる。名前と中身を対にして覚えよう。
- ヘルシンキ宣言=人を対象とする医学研究の倫理原則。対象者の福利を科学や社会の利益より優先する。
- ニュルンベルク綱領=対象者の自発的な同意が欠かせないことを初めて明文化した。
- 研究に協力しなくても、途中でやめても、不利益を受けないことを最初に説明する。
参考: 「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」/ヘルシンキ宣言
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について