第105回 看護師国家試験 午前 問3 解説
📝 問題
日本の平成25年(2013年)における業務上疾病で発生件数が最も多いのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 業務上疾病で発生件数が最も多いのは負傷に起因する疾病である。
業務上疾病は、仕事が原因で起こる病気をいう。平成25年(2013年)に最も多かったのは「負傷に起因する疾病」で、その大部分が重い物を持ち上げたときなどに起こる災害性腰痛である。
介護・運送・建設のように人や物を持ち上げる作業で起こりやすく、腰痛は職場の健康管理でいちばん大きな課題になっている。厚生労働省の職場における腰痛予防対策指針が、作業姿勢の工夫や福祉用具の活用を求めている。
令和2〜4年は新型コロナウイルス感染症のり患が「病原体による疾病」に大量に計上されて内訳が入れ替わったが、令和5年(2023年)は負傷に起因する疾病がふたたび最も多くなっている。
- 1
振動障害不正解
チェーンソーや削岩機など振動する工具を長く使って起こる障害で、指が白くなる白ろう病が代表。件数は多くない。
- 2
騒音による耳の疾患不正解
強い騒音の職場で起こる騒音性難聴のことで、防音保護具で予防する。件数は上位ではない。
- 3
負傷に起因する疾病正解
作業中のけがをきっかけに起こる疾病で、その大半を腰痛が占め、業務上疾病で最も多い。
- 4
じん肺症及びじん肺合併症不正解
粉じんを吸い込んで肺が線維化する職業病で、じん肺法にもとづく健康管理が定められている。件数は負傷に起因する疾病より少ない。
📚 ここも一緒におさえておこう
職業病は「どの作業で・どこがやられるか」を入れ替えて問われる。原因と病気を対にして覚えよう。
- 粉じんを吸う作業→じん肺。石綿では中皮腫や肺癌も起こる。
- 振動工具を使う作業→振動障害。強い騒音の職場→騒音性難聴。
- 重い物を扱う作業→腰痛。労働安全衛生法にもとづく健康診断と作業管理で予防する。
参考: 厚生労働省「業務上疾病発生状況等調査」/厚生労働省「職場における腰痛予防対策指針」
出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について