第105回 看護師国家試験 午前 問19 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

口腔ケアで適切なのはどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 口腔ケアは経口摂取の有無に関係なく行う。

口から食べていない人ほど、口の中は汚れやすい。食べ物や舌の動きによる刺激がなく唾液が減るため、口の中を洗い流す自浄作用が落ちて細菌が増える。 増えた細菌を唾液ごと気管に吸い込むと誤嚥性肺炎を起こす。絶食中こそ口腔ケアが要る。

口腔ケアを控える理由になるものは、ほとんどない。歯肉から出血していても、汚れや炎症が原因のことが多く、やわらかい歯ブラシで力を入れずに行う。含嗽ができない人には、拭き取りと吸引を組み合わせて行う。総義歯は外して、義歯と粘膜を別々に清掃する。

  • 1

    歯肉出血がある場合は実施しない。不正解

    歯肉出血は、歯垢がたまって歯肉に炎症が起きているサイン。やわらかい歯ブラシやスポンジブラシに替え、力を入れずに続けることで出血は減っていく。

  • 2

    含嗽ができない患者には禁忌である。不正解

    含嗽ができなくても、少量の水と吸引を使えば口腔ケアは行える。顔を横に向けて水が咽頭へ流れ込まないようにし、拭き取りながら進める。

  • 3

    経口摂取の有無に関係なく実施する。正解

    食べていない間は唾液が減り、口の中の細菌が増える。誤嚥性肺炎を防ぐため、絶食中も同じように行う。

  • 4

    総義歯の場合は義歯を入れた状態で実施する。不正解

    総義歯は外してから、義歯と口の中の粘膜を別々に清掃する。義歯は流水と義歯用ブラシで洗い、粘膜はやわらかいブラシやスポンジブラシで拭く。

📚 国試でよく狙われるところ

口腔ケアは「やってはいけない場面はどれか」という形で問われるが、控える場面はほとんどない。方法を変えて必ず行う、と覚えよう。

  • 意識のない人=側臥位か顔を横に向け、水を少なくして吸引しながら拭き取る
  • 義歯=就寝時は外し、乾燥させずに水に浸けて保管する
  • 出血しやすい人(抗凝固薬を飲んでいる、血小板が少ない)=スポンジブラシに替え、粘膜を傷つけないように行う

参考: 標準的な基礎看護学(口腔ケア)

出典:「第105回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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