第103回 看護師国家試験 午後 問71 解説
📝 問題
訪問看護師が、在宅医療に移行する患者の退院調整のために医療機関の看護師から得る情報で、優先度が高いのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 退院調整では、医療機関の看護師から医療処置の指導内容を得ることの優先度が高い。
退院調整で訪問看護師が知りたいのは、在宅でそのまま続く医療処置である。 入院中に本人や家族へどの処置をどこまで指導し、どこまでできるようになったのかは、病棟の看護師にしか分からない。 これが分かると、退院した日から同じ手順で指導を引き継ぎ、家族が戸惑う場面を先回りできる。
残る3つは、ほかの人や書類から得られる情報である。 経済的な問題は医療ソーシャルワーカー、介護サービスの利用状況は介護支援専門員(ケアマネジャー)が把握している。 訪問看護指示書は主治医が交付する書類で、訪問看護ステーションへ直接届く。
- 1
医療処置の指導内容正解
入院中に行った処置の手技と、本人・家族がどこまでできるようになったかを引き継ぐ。在宅の指導はこの続きから始まる。
- 2
経済的な問題への対応不正解
医療費や生活費の相談は医療ソーシャルワーカーが担う。病棟の看護師から先に得るべき情報ではない。
- 3
介護サービス利用の有無不正解
介護サービスの利用状況は介護支援専門員に確認できる。担当者会議でも共有される。
- 4
訪問看護指示書の記載内容不正解
訪問看護指示書は主治医が交付し、訪問看護ステーションに直接届く書類。看護師から聞き取るものではない。
📚 ここも一緒におさえておこう
退院支援は、誰がどの情報を持っているかを入れ替えて問われる。職種と担当する場面を対にして覚えよう。
- 医療機関の看護師=入院中の経過、処置の手技と指導の到達点、本人・家族の理解の程度
- 医療ソーシャルワーカー=医療費や生活費、制度の申請といったお金と暮らしの相談
- 介護支援専門員=居宅サービス計画の作成と、介護サービスの調整
- 主治医=訪問看護指示書の交付。指示書がなければ訪問看護は始められない
参考: 在宅看護論テキスト(退院支援・退院調整)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について