第103回 看護師国家試験 午後 問30 解説
📝 問題
白血球について正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 白血球には、細菌などを取り込んで処理する貪食作用がある。
白血球は体を守る細胞で、なかでも好中球と単球(組織に出るとマクロファージ)は、細菌や異物を細胞の中に取り込んで分解する。この働きを貪食という。 リンパ球は貪食ではなく、抗体をつくる、感染した細胞を直接こわすといった形で免疫を担う。
他の選択肢は、赤血球や血小板の性質と取り違えている。酸素を運ぶのは赤血球のヘモグロビン、1μL中に15万〜35万個あるのは血小板である。 白血球は骨髄で作られ、数は1μL中4,000〜9,000個。役目を終えたものは脾臓や組織で処理される。
貪食とは
白血球が細菌や異物を細胞の中に取り込んで分解すること。好中球とマクロファージが中心になる。
- 1
酸素を運搬する。不正解
酸素を運ぶのは赤血球のヘモグロビンである。白血球は感染から体を守る役目を担う。
- 2
貪食作用がある。正解
好中球や単球は細菌や異物を取り込んで分解する。この貪食作用が白血球の中心的な働きである。
- 3
骨髄で破壊される。不正解
骨髄は白血球が作られる場所で、役目を終えたものは脾臓や組織で処理される。
- 4
血液1μL中に10万〜20万個含まれる。不正解
血液1μL中の白血球は4,000〜9,000個程度である。この桁の数になるのは血小板で、15万〜35万個が目安になる。
📚 国試でよく狙われるところ
白血球は5種類の名前・割合・はたらきを組み合わせて問われる。割合は好中球がいちばん多い、と大づかみで覚えよう。
| 種類 | 割合の目安 | 主なはたらき |
|---|---|---|
| 好中球 | 約40〜70% | 細菌を貪食する。感染の初期に最初に増える |
| リンパ球 | 約20〜40% | 抗体をつくる、感染した細胞を攻撃する |
| 単球 | 約3〜8% | 組織に出るとマクロファージになり、大きな異物を貪食してリンパ球へ情報を伝える |
| 好酸球 | 約1〜5% | アレルギーと寄生虫の感染で増える |
| 好塩基球 | 約1%未満 | ヒスタミンを出し、アレルギー反応に関わる |
参考: 標準的な血液学(白血球の種類と機能)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について