第103回 看護師国家試験 午後 問19 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

転倒・転落するリスクの高い薬はどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 降圧薬は血圧を下げてふらつきを招くため、転倒・転落のリスクが高い。

降圧薬は血圧を下げる薬なので、効きすぎると脳へ回る血液が減り、立ち上がったときにふらつく。 これが起立性低血圧で、目の前が暗くなって足元が定まらなくなる。 降圧薬のなかでも利尿薬は尿の回数を増やすため、夜間のトイレ移動が重なってさらに危険になる。

他の選択肢は、意識やバランスに作用しない。去痰薬は痰を出しやすくする薬、抗菌薬は細菌の増殖を抑える薬、消化酵素薬は消化を助ける薬である。 高齢者では飲んでいる薬の種類が多いほど転倒しやすくなるので、まず薬の一覧を確かめる。

起立性低血圧とは

寝た姿勢や座った姿勢から立ち上がったときに血圧が下がり、立ちくらみやふらつきが起きること。高齢者や降圧薬を飲んでいる人に多い。

  • 1

    去痰薬不正解

    去痰薬は痰をやわらかくして出しやすくする薬で、ふらつきとは結びつかない。

  • 2

    降圧薬正解

    降圧薬は血圧を下げるため、立ち上がったときのふらつきから転倒につながる。

  • 3

    抗菌薬不正解

    抗菌薬は細菌の増殖を抑える薬で、バランスや意識には作用しない。

  • 4

    消化酵素薬不正解

    消化酵素薬は食べたものの消化を助ける薬で、血圧や意識には影響しない。

📚 ここも一緒におさえておこう

転倒・転落は、ふらつきを起こす薬を飲んでいる人ほど起きやすい。国試では薬の種類を入れ替えて問われるので、3つの系統でまとめて覚えよう。

  • 血圧を下げる薬(降圧薬・利尿薬)=起立性低血圧でふらつく
  • 眠気を起こす薬(睡眠薬・抗不安薬・抗精神病薬)=翌朝までふらつきが残ることがある
  • 血糖を下げる薬(インスリン・経口血糖降下薬)=低血糖で脱力や意識のもうろうが起きる

参考: 標準的な老年看護学・医療安全(転倒転落の危険因子)

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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