第103回 看護師国家試験 午前 問22 解説
📝 問題
創傷部位の創面の管理について正しいのはどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 創面は洗浄して汚れや壊れた組織を洗い流す。
創面の管理でまず行うのは洗浄である。生理食塩水か十分な量の水道水で、汚れ・異物・壊れた組織を洗い流す。
洗ったあとは乾かさない。適度な湿り気(湿潤環境)が保たれると細胞が動きやすく、新しい皮膚が伸びて早く治る。かさぶたを作って乾かすと、治りはかえって遅れる。
押さえつけたりこすったりする刺激も、できかけた組織を壊して治りを妨げる。
湿潤環境とは
傷の表面を適度に湿った状態に保つこと。乾かすより細胞が動きやすく、傷が早く治る。
- 1
洗浄する。正解
生理食塩水や十分な量の水道水で、汚れと壊れた組織を洗い流す。創面の管理の出発点である。
- 2
加圧する。不正解
圧迫は出血を止めるときの手当てで、治りかけの創面を押さえ続けると血流が悪くなり治りが遅れる。
- 3
乾燥させる。不正解
逆。創面は湿潤環境に保つほうが新しい皮膚が伸びやすく、早く治る。
- 4
マッサージする。不正解
できかけた組織を壊し、出血や感染のもとになる。
📚 混同しやすいので注意
創傷の管理は、正しい語(洗浄・湿潤)と誤りの語(消毒・乾燥)を入れ替えて問われる。「洗って、乾かさない」の一本で見分けよう。
- 消毒薬は細菌だけでなく新しくできた細胞まで傷めるため、汚染がひどいときに限って使う
- 創面をおおう材料(ドレッシング材)は、浸出液を保ちながら余分な分を吸うものを選ぶ
- 発赤・熱感・腫脹・疼痛と膿は感染のサイン。見つけたら医師に報告する
参考: 系統看護学講座 基礎看護学 基礎看護技術Ⅱ/日本褥瘡学会 褥瘡予防・管理ガイドライン
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について