第103回 看護師国家試験 午前 問10 解説
📝 問題
成人の1日の平均尿量はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 成人の1日の平均尿量は1,000〜1,500mLである。
健康な成人が1日に出す尿は、およそ1,000〜1,500mLである。飲んだ水の量や汗のかき方で変わるが、この範囲を目安に覚える。
腎臓では1日におよそ150Lの原尿がつくられ、その99%以上が尿細管で再吸収される。残ったわずかな量が尿になる。
原尿とは
腎臓の糸球体で血液からこし出された液体。ここから体に必要なものが再吸収され、残りが尿になる。
- 1
100mL以下不正解
1日100mL以下は無尿とよばれる状態で、腎不全や尿路の閉塞など重い異常を示す。
- 2
200mL〜400mL不正解
1日400mL未満は乏尿で、脱水や大量出血、腎機能の低下で起こる。
- 3
1,000mL〜1,500mL正解
健康な成人の1日尿量は1,000〜1,500mL。水分の出入りが保たれている状態である。
- 4
3,000mL以上不正解
1日3,000mLに達するのは多尿で、糖尿病や尿崩症で起こる。
📚 ここも一緒におさえておこう
尿は量だけでなく、色・比重・pHも観察の対象になる。正常の幅を知っておくと、変化に気づける。
- 色は淡黄色から黄褐色。濃い茶色は黄疸、赤いのは血尿を疑う。
- 比重はおよそ1.005〜1.030。水分が足りないと高くなり、尿崩症などでは低くなる。
- pHはおよそ5〜7の弱酸性。食事の内容や感染で傾く。
参考: 人体の構造と機能(腎・泌尿器系)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について